徳島市デジタル推進課様/共通基盤システム

徳島市役所

徳島市様は、徳島県の東部に位置し、吉野川とその支流がつくり育てた三角州に発達した人口約24万人の県都です。阿波おどり、人形浄瑠璃、藍染・阿波しじら、木工製品、すだちなど、徳島の風土と歴史が育んだ個性的な文化を有しています。

導入背景

徳島市は「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」の成立を受け、住民記録システムなどの基幹系業務システムについて、標準化基準に適合したシステムへの移行を進めているところであり、数年かけて国が指定した基幹系業務システムはガバメントクラウド上での運用を行う予定になっています。今回、業務システムの運用環境等を担う共通基盤システムの整備を図ることで、維持管理コストの削減や新たな市民サービスへの対応を目指すことになりました。

共通基盤システム機能概要

  • データ連携
    1. ファイル連携システムの構築
      • 標準準拠システムと既存業務システム間
      • 共通基盤独自施策システムと標準準拠システム間
      • 共通基盤独自施策システムと既存業務システム間
  • 統合データ管理
    1. 共通基盤で利用するデータベース(宛名情報、税情報等)の構築
    2. 統合データの照会システムの構築
  • 職員等認証基盤
    1. 職員情報管理システムの構築
    2. アクセスログ管理システムの構築
  • その他機能
    1. 共通マスター(住所、金融機関、郵便番号)管理
    2. 文字管理(文字コード変換機能)
    3. 共通管理(運用監視、障害通知、ログチェックなど)
メイン画面
メイン画面イメージ
住民世帯画面
住民世帯画面イメージ
住民個人(日本人)画面
住民個人(日本人)画面イメージ
税情報画面
税情報画面イメージ

導入後の効果

主な改善点や成果は次の通りです。

  • データ連携の簡素化
    • 日常的に業務システム内で交換されるデータの連携について、共通基盤システムを介することで複雑化する連携パスを集中化できました。また、MJ+を軸とした複数の文字コード変換に対応したことで、既存システム(メインフレームほか)とのデータ連携もスムーズに行え、システム移行後も大きな混乱なく業務を行うことができています。
  • 運用コストの低減
    • 統合データベース照会システムや職員管理システムについては、モダン化されたシステムで構築しているため大幅な運用コストの低減も図れています。さらにコストについては、引続き保守の中でチェックし見直しを実施しています。

感想

ガバメントクラウド上にモダン化されたシステムで構築されており、コスト面での効果が出ていることを実感しています。DR環境も構築しており災害対策にも寄与できたと感じています。また、既存システム(メインフレームほか)の改修を最小限に抑えることがでたことで移行リスクの低減にもなったと考えます。

他団体や企業に対して

本市の標準準拠システムへ移行することで考えられていた課題等を十分に理解した上で、最適なシステム構築をしていただきました。特に、懸念していたマルチベンダー間のデータ連携についてもスムーズに行うことができています。

自治体情報

  • 自治体名徳島市総務部デジタル推進課