医療機関向け情報セキュリティ対策システム 「Riscovery」(リスカバリー)は、医療機関における情報セキュリティ対策をサポートする緊急用電子カルテ閲覧システムです。
近年、医療機関におけるランサムウェア被害が相次いで発生し、システム復旧までに2か月を要する事例も報告されています。
医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(第5.2版、令和4年3月、厚生労働省)をベースに、医療機関の安全性と事業継続性(BCP)を強化するために設計されています。
Windows 11/ Windows Server 2022
さいたま赤十字病院は、埼玉県南地域における中核病院として、第3次救急医療を担う高度救命救急センターとしてICU・CCU等の施設を併設し高度診療機能を有するほか、災害拠点病院として地域に密着した医療を推進しております。昨今のサイバー攻撃の激化による他医療施設の被害は他人事ではなく、当院では患者様の生命を守るためリスカバリーの導入を決定しました。(さいたま赤十字病院 情報システム課 課長 萱野様)
医療機関におけるサイバー攻撃への備えとして、IT-BCPの策定が重要視されています。この状況下で当院が診療継続を検討する際に、蓄積された診療録から最低限必要な情報を参照できることが重要と考えています。電子カルテに蓄積された情報を参照する方法には様々な選択肢がありますが、「柔軟かつ必要最低限の情報を容易に参照できること」を前提に、緊急時の診療録参照システムを検討していました。Riscoveryは当院の考え方と合致したシステムであり、ユーザー側で技術的な対応を含めて運用できる点も評価しました。IT-BCP対策において重要な役割を果たすツールとして、今後の活用が期待されています。(大津赤十字病院 事務部 医療情報課 課長 橋本様)